ごみの減量化 Waste Reduction

ごみの減量化 Waste Reduction

■ 本文

90年代の前半に、『地球を救うかんたんな50の方法』という本が大変話題になった。これは、全米でベストセラーになった上に、世界各国で次々と翻訳された環境問題の本である。著者は、この本を通じて、私たちが意識していないささいな行動が積み重なると、実は大きな環境破壊を招くことになるのだと訴えている。そして、反対に、一人一人が小さな努力をするだけで、驚くほど現状を改善することができることも伝えている。
日本でも、近年、環境問題の見直しをめぐって議論が盛んに行われることが多くなった。そしてその内容は、初期には、大気汚染や工場排水をはじめ、ビルやゴルフ場の建設による周辺への影響、といった大きな問題を解決することだったが、次第に上の本に書かれているような、私たちの日常生活における身近なことに移ってきた。その一つに、ごみの減量化がある。

例えば、近ごろでは、スーパーマーケットの多くが、買った商品を入れるポリ袋の使用削減を呼びかけるようになった。買い物客が自分で袋やかばんを持っていくと、スタンプを押してくれる。そしてスタンプがいくつか集まると、わずかとはいえ、一定の金額を返してくれる。世論を受けて、ビンやカンなどを回収する箱を置いて、リサイクルに協力しようとする店も増えた。
主婦向けの雑誌や地域の新聞などには「あげます」「売ります」「ください」「買います」などのコーナーが目立つようになったし、公園や公共施設の場所を借りて不用品を安く売るフリーマーケットも増えた。スーツケースやベビーベッドのように短期間しか使わないものを、買わずにレンタルですませることにしたという人々も増えつつある。日本人は昔から節約を美徳とし、幼い時から毎日の生活を通じて古いものを大切に使うようにしつけられてきたものの、それはあくまでも、自分のものや自分の家の中のものに限ることが多かった。つまり、短くなった鉛筆や小さくなったせっけんをむやみに捨てないとか、家具や着物を代々直しながら使い続けるといった姿勢だった。だから、他人が使ったものを自分が利用するという考え方は、日本人にとっては新しく、ようやく広まり始めたところである。
年々増えていくごみに対して、行政側でも様々な対策が検討されている。最近では、分別収集もかなり徹底してきたし、まだ使える粗大ごみを修理した上で安く売るという試みを行っている自治体もある。とはいえ、行政に任せておくだけでは、ごみ問題の解決は容易ではないし、限界もある。私たちの後の世代に少しでも美しい地球を残すためには、むしろ、一人一人がちょっとした心遣いをすることこそ、大切なのではないだろうか。

■ 参考

【 『地球を救うかんたんな50の方法』の紹介 】 
 
1990年、『地球を救うかんたんな50の方法』という本がアメリカでベストセラーになり日本でも翻訳出版されました。例えば、「アルミ缶を一個リサイクルして節約できる電力で、テレビを三時間見られます」、「一リットル入りの牛乳パック三〇枚で、約五本のトイレットペーパーが再生紙として製造できます」、「歯ブラシをぬらしたりすすいだりする時だけ水を出すようにすれば、(中略)歯をみがく度に最大で三〇リットル程度節約できます」などさまざまな環境問題に対して私たちが家庭などで手軽にできる方法が書かれています。
〔出所〕ジ・アース・ワークス グループ(土屋京子訳)『地球を救うかんたんな50の方法』講談社、1990年
 
 
【 ごみの排出量 】 
 
1964年に日本人1人が1日に出すごみの量は平均500gでしたが、1990年には平均1,140gにもなり、毎年増加の傾向にありました1。そのために、ごみを資源として再利用したり、ごみの減量をめざす法律が作られました。法の整備や、市町村がごみの減量化に取り組み始めた結果、2002年には1人あたり1,111gとごみの量はわずかですが減少し2、その後あまり増えていません。しかし、ごみを処理する施設の数の少なさや処理方法などごみ問題は今でも大きな社会問題の一つとなっています。国民1人あたりのごみ処理にかかる費用は年間約2万円です2。
〔データ〕

文部科学省『学校環境衛生管理マニュアル「学校環境衛生の基準」の理論と実践』

環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成14年度実績)について」
※調査では、年度(その年の4月から翌年の3月まで)で集計しています。
 
 
【 ごみの分別方法:さいたま市のケース 】 
 
さいたま市では、生ものなどの「燃えるごみ」、なべや茶碗などの「燃えないごみ」、びん・かん・ペットボトルなどの「資源物1種」、新聞やダンボールなどの「資源物2種」、スプレー缶や乾電池などの「有害危険ごみ」、そして大きなごみの「粗大ごみ」に分かれています。粗大ごみは有料で、例えばベッドのマットを捨てるには2,100円かかります。ゴミを入れる袋は透明か半透明で中身が見えるものを使用します。ごみの分別方法は市町村や自治体によってさまざまです。また、分別しやすいようにその商品が何でできているか素材を表示するものも増えてきています。
〔参考〕さいたま市公式ウェブサイト http://www.city.saitama.jp/index.html
 
 
【 家庭用電化製品のごみ有料化とリサイクル 】 
 
2001年から「家電リサイクル法」がスタートしました。家電とは家庭内で使われる電化製品のことを指します。この法律によって、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を捨てる際には、消費者がリサイクル料金などを負担することになりました。費用はテレビが3,000円くらい、冷蔵庫が5,000円くらいかかります。また、作る側である製造業者は消費者が捨てた商品を引き取り、その一部を再利用してもう一度商品を作らなくてはいけません。つまり、使った人と作った人が捨てる責任を持つだけでなく、使った人が費用を、作った人がリサイクルの実施をそれぞれ分担する仕組みになっています。

Nguồn: http://www.mainichinihongo.com/

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