教育-日本の子ども- Education: Japanese Children

教育-日本の子ども- Education: Japanese Children

■ 本文

最近、日本の都市部の電車の中で、夜、大勢の小学生を見かけることがある。テレビゲームをしたり、漫画や参考書などを読んだりしているが、どの顔も疲れて見える。こんなに遅くまで何をしているのだろうか。
実は、彼らは今、塾から帰るところなのだ。
日本では、小・中学校の9年間が義務教育になっている。大半の子どもが公立の小学校に入学し、中学へ進む。30年ほど前までは、中学卒業後すぐ就職する者もいたが、今ではほとんどの中学生が私立か公立の高校へ進学する。この時彼らは、初めて学力によって選別されることになる。そしてこの高校受験は、時代が進むにつれて、大学受験と同じように厳しいものとなってきた。そこで特に大都市では、中学を卒業してから高校を受験させるより、「中高一貫教育」の有名私立中学を受験させようとする親が増え、その結果、この中学受験も競争が激しくなった。電車の中で、夜遅く見かける小学生は、この私立中学の受験生とその予備軍である。
さらに、一度入学したら、大学まで進学できる私立の小学校へ子どもを行かせたい、と考える親も多くなってきた。そして、そういう小学校を受験するために、幼稚園入園後や、それ以前から塾に通わせられる子どもたちさえいるそうである。つまり、大学の受験が小学校の受験にまで低年齢化してきたわけだ。


塾帰りの小学生にインタビューをして「今一番欲しいものは?」と聞くと、「時間」と答える子どもが多い。その上、彼らは「遊ぶ時間よりも、ゆっくり眠れる時間が欲しい」と言う。まるで疲れきったサラリーマンのようだ。また、「どうして勉強するのか」という質問には、「いい大学に入るため」と答える。そして、「なぜ、大学に入りたいのか」とたずねると、「いい大学さえ出れば、大きくて有名な会社に入ったり医者になったりしてお金持ちになれるからだ」と言う。さらには、「今苦労しておけば、将来が楽になるから」と言う子どももいる。

私たちが子どものころは、実現できるかどうかは別として、みんな子どもは何か夢を持っていたはずである。しかし、最近では、インタビューに答えた子どもたちのように、「勉強していい学校に入って偉くなるのが一番幸せだ」という現実的な考え方をする子どもが増えてきた。もっとも、これは、子ども自身の考えというよりも、親がかけた大きな期待に子どもが応えようとしている姿といった方がいいかもしれない。子どもの将来を心配しない親はいない。しかし、子どもにとって、果たして、この競争のシステムに適応することだけが良いことなのだろうか。何のための教育か、だれのための教育か―――今、改めて考え直すべき時期にきていると言えよう。

■ 参考

【 子どもの教育にかかる費用 】 
 
公立の小、中学校では、給食費や教材費以外無料ですが、私立は入学金や授業料も払わなければなりません。義務教育が終わると、全ての学校で授業料が必要ですが、公立は私立よりずっと安いです。1人の子どもが幼稚園から高校まで全て公立の学校に進学した場合、平均で約580万円の費用がかかるそうです。全て私立の場合は、約1,850万円です。特に、私立小学校は、6年間で約910万円かかり1、経済的に余裕のある家庭でないと難しいと言えます。これに加えて、大学に進学した場合には、4年間で国立は約640万円、私立は約860万円かかります2。しかし、多くの親は、高いお金を払っても、子どもの将来のために大学や短大まで進ませたいと考えています。
〔データ〕

東京都教育庁「平成12年度保護者が負担する教育費調査-アンケート調査-の結果について」

文部科学省「平成14年度学生生活調査結果」
 
 
【 少子化 】 
 
日本では、1人の女性が一生の間に産む子どもの数が、2003年に1.29になってしまいました1。結婚年齢が高くなったこと、仕事をしながら子育てできる社会制度が不十分なこと、住宅費や教育費が高いことなどが原因です。少子化により、社会の高齢化や労働力不足などの問題が起こります。一方、子どもが少なくなることによって、自分の子の将来に対する親の期待が集中してしまったり、1人の子どもにかけられる費用が増えるため、塾に通わせたり、水泳や英会話、ピアノなどを習わせたり、子どもが欲しがる物は何でも買い与えるという傾向が強くなってきました。
〔データ〕

内閣府『平成17年版 国民生活白書「子育て世代の意識と生活」』
 
 
【 完全学校週5日制 】 
 
2002年から、公立の小中高では、それまでの知識中心ではなく、子どもに「生きる力」をつけさせることを目的として「ゆとり教育」が始まりました。カリキュラムを減らし、土曜日も休みにして、机の上の勉強だけではない体験を増やそうとしたのです。しかし、その結果、学習内容も学習時間も少なくなり、子どもの学力低下や、土曜日も授業のある私立との学力差を心配する親達から反対されています。土曜日に塾に行かせる家庭も増えてしまいました。学校側でも、平日の授業を増やす、夏休みを短くする、学校行事を減らすなど見直しを始めています。
 
 
【 小学校1年生が将来なりたい職業 】 
 
男の子の第1位はスポーツ選手だというアンケート結果があります。大リーグでの日本人野球選手の活躍、サッカー日本チームのW杯出場などの影響でしょう。第2位は運転士、3位警察官、4位職人、5位消防士です。一方、親が考える「子どもに希望する職業」の第2位もスポーツ選手ですが、第1位は公務員、3位医師、4位会社員、5位エンジニアで、親達は、組織の中で安定した人生を送ってほしいと考えているようです。女の子の希望は第1位がパン・ケーキ、お菓子屋、次に花屋、看護師、教師、保育士の順で、親の希望は第1位が看護師、そして公務員、保育士、教師、医師という結果です。
〔データ〕(株)クラレ「クラレ・アンケート 2005年版新1年生の『将来、就きたい職業』、親の『就かせたい職業』」
 
 
【 中学受験 】 
 
東京や神奈川では、小学校6年生の7人に1人程度が私立中学校を受験すると言われています。教育レベルや学習環境が良く、高校や大学までそのまま進学できる学校が多いからです。しかし6年生の2月に行われる入学試験に合格するためには受験勉強をしなければなりません。塾で週に3日、夕方6時から9時まで勉強、家に帰った後も塾の宿題をする、土曜日はテスト、夏休みにも正月にも授業がある-このような生活を4年生から始めます。両親も、月に数万円の費用を払うだけでなく、弁当作りや塾への送り迎え、塾の先生との相談、中学校の説明会への出席など、一生懸命協力しています。

Nguồn: http://www.mainichinihongo.com/

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